ドクター藤岡のガンなんてもう恐くない【vol_07】

第七回「ストレスがガンに変わる?」

 ストレスと聞くと精神的に追い込まれダメージを受けることを思い浮かべますが、ここで考えるストレスは皮膚への刺激なども含めていいます。人間の体は多数の種類の細胞からできていますが、細胞レベルにおいて適度なストレスは細胞の働きを活発にするなど重要な役割を果たし、過度のストレスは糖尿病など病気を引き起こしてしまいます。
 ガンと関わりの深い免疫細胞やホルモンを作り出す細胞なども同様で、適度のストレスで細胞活動が活発になります。しかし、過度のストレスがかかると働きが悪くなったり、ホルモンバランスが崩れたりと体調に変化が起こり、その結果、体の中に活性酸素が多量に蓄積され、細胞が遺伝子異常を引き起こすことで、がん細胞へと変化したり、体の免疫機能を低下させてガンの進行にも影響を与えていると考えられます。

[My First Seat ~私の特等席~ 2004.07掲載]